猫の脱水症状とは? 見分け方と対策

砂漠の猫の画像

暑い季節や体調が悪いとき、猫も当然 脱水症状 を起こしてしまうことがあります。

猫はもともと砂漠地帯出身の動物。あまり積極的に水分を接種しません。
そんな猫だからこそ 重度の脱水は命に関わる ことも。

今回は、絶対に見逃してほしくない、猫の脱水のサインをご紹介します。

皮膚をつまんで脱水チェック

簡単にできる脱水チェックとして有名なのが「皮膚つまみテスト」です。

首の後ろの皮膚をそっとつまんでみてください。
そして、すぐに手を離します。

健康な猫なら皮膚はすぐに元に戻りますが、脱水していると皮膚が戻るのに時間がかかることがあります。

つまんだ皮膚が3秒以上戻らない場合は、脱水の可能性が高いので注意が必要です。

口の中や歯茎のチェック

猫の口の中も脱水のサインが出やすい場所です。

健康なときは、口の中や歯茎がしっとりしていますが、脱水しているとカサカサに乾燥していたり、歯茎の色が白っぽく見えることがあります。

さらに、指で歯茎を軽く押して、色が元に戻るまでの時間を見る方法もあります。
通常なら1~2秒でピンク色に戻りますが、時間がかかる場合は脱水の疑いありです。

トイレの変化にも注目

猫の脱水はトイレの様子にもあらわれます。

尿の量が極端に少ない、あるいはまったく排尿しないときは、体内の水分不足が疑われます。
また、便が硬くなったり、コロコロの乾燥便になるのも脱水サインのひとつ。

日ごろからトイレ掃除をして、さりげなくチェックしておきたいですね。

こんなときはすぐに動物病院へ!

脱水症状は、軽いうちなら自宅ケアで回復することもあります。
しかし、次のような症状が見られたらすぐに獣医師さんに相談してください。

  • ぐったりして元気がない
  • ごはんも水もまったく口にしない
  • 吐き気や下痢を伴っている

特に、子猫や高齢猫は体力がないため、脱水が急速に悪化することがあります。
ためらわず、早めの受診を心がけてください

猫の脱水を防ぐためにできること

猫は環境に敏感な動物です。
少しでも気に入らないと、水を飲む量が減ってしまうことも少なくありません。

少しでも日常の水分摂取機会を増やすためつぎのことに注意してください。

飲みやすい環境を整える

まずは環境を整えてあげることから。

新鮮な水をこまめに交換したり、お気に入りの器を見つけてあげましょう。
流れる水が好きな子にはペット用の自動給水器もおすすめです。

フードの水分量を工夫する

ドライフード(カリカリ)中心の食事だとどうしても水分摂取量が少なくなりがちです。

ときには、ウェットフードを取り入れるのも一つの手です。
また、ドライフードにぬるま湯をかけてふやかしてあげるだけでも、自然と水分補給ができます。

夏場は特に注意してあげよう

夏の暑い時期は、人間と同じで猫も脱水になりやすいです。

室内でも油断せず、エアコンや扇風機で適度に温度管理をしましょう。
高温多湿を避けることが脱水予防にもつながります。

小さなサインを見逃さないで

猫は不調を隠すのがとても上手な生き物です。
だからこそ脱水症状の小さなサインを見逃さないことが大切です。

皮膚の戻り具合、口の中の乾燥、トイレの変化……。
日ごろからちょっとした異変に気づけるよう観察する習慣をつけましょう。

「おかしいな」と思ったら早めの対応を
それが愛猫の健康を守る一番の近道です!

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