ハムスターがずっと寝ている時の原因と対処法

寝床を整えるハムスターの画像

延々と眠り続けるハムスター。
小さな体でぬくぬくと眠る姿は確かに愛らしいですが、何か深刻な病気に体力を奪われているのではと一抹の不安が過ぎります。

今回は、 ハムスターが寝る時間の正常範囲やぐったりしている場合の見分け方、安心できる環境づくり についてご紹介します。

ハムスターはどれくらい寝るの?

実は、 ハムスターはとにかくよく寝る生き物 です。

健康なハムスターは 1日のうち14~16時間ほど寝ている といわれています。

しかも、ハムスターは夜行性。
昼間は巣箱の中でぐっすり眠り、夜になると活発に活動を始めます。

昼間の姿だけを見ていると「ずっと寝てる!」と感じてしまうかも知れませんが、まずは落ち着いて夜の様子もチェックしてみましょう。

季節や年齢による睡眠時間の違い

ハムスターの睡眠時間は季節や年齢によっても変化します

まず、寒い季節になるとハムスターは代謝が落ち、自然と寝ている時間が長くなります。
場合によっては、 疑似冬眠のような状態になる こともあります。

また、 ハムスターの平均寿命はおよそ2~3年程度 ととても短く、年齢を重ねると体力が落ちるため、若い頃よりもさらに長く寝るようになります。
生後1年以上たったあたりから眠っている時間が目に見えて増えてくる かもしれません。

これは自然な変化なので、過度に心配せずゆっくり寝かせてあげてください。

ぐったりしてる? 見分け方のポイント

多くの場合ただ眠っているだけ……といえればいいのですが、ハムスターも生き物。
本当に体調を崩してしまうこともあります。

以下のポイントをチェックして、 普通の睡眠か異常か を見極めてあげましょう。

  • 呼吸が不自然に浅い、もしくは荒い
  • 体が異常に冷たい
  • 抱き上げても反応が鈍い、力が入っていない
  • 体重が急に減った
  • 毛並みがボサボサでつやがない

もしこれらの症状が見られる場合は 単なる眠りではなく体調不良 かもしれません。

特に ハムスターは体調が悪くても必死に隠そうとする習性 があるため、飼い主さんの観察がとても重要です。

危険な場合の対応と動物病院へ行く目安

ぐったりしていたり動きが鈍い、様子がおかしいときは迷わず動物病院を受診 しましょう。

特に以下の場合は、すぐに連れて行ってあげてください。

  • 体温が低いまま戻らない
  • 食事や水分を全くとらない
  • 呼吸が荒く、苦しそうにしている
  • 出血、けが、異常な分泌物が見られる

ハムスターはその体の小ささゆえに、 症状が進行するスピードもとても早い です。

「明日まで様子を見よう」と考えていたら間に合わなくなってしまう ケースも少なくありません。

不安なときは、可能な限り迅速にプロに相談しましょう。

ハムスターは良く寝る! 睡眠が健康のバロメーター!

ハムスターがたくさん寝るのは、基本的に自然なこと

ただし、 ぐったりしている・反応が鈍いなどの異変 が見られたら、 早めに動物病院で診てもらうこと が大切です。

普段から、安心できる環境を整え、体重や食事、行動をよく観察することで、愛ハムの小さなサインにいち早く気づくことができます。

ちいさな命を守るために、ぜひ日頃から目を離さないであげてください。

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