猫のあごにできた「猫ニキビ」徹底対策とおすすめケア用品3選

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ふと愛猫を愛でていて、あごの下にブツブツを見つけてしまったら、それは「猫ニキビ」かもしれません。

軽い場合は軽い汚れ程度に見えるだけですが、悪化すると炎症や腫れ、出血や膿が出ることも。
もし気がついたら、早めにケアを始めてあげましょう。

今回は、猫ニキビの見分け方や原因、セルフケアの方法、そして市販で買えるおすすめケア用品まで、獣医師に相談する前に知っておきたい基礎知識をわかりやすくまとめました。

猫のあごにできる黒いツブツブの正体

愛猫のあごに黒いツブツブを見つけたら、最初に疑われるのは「猫ニキビ(feline acne)」という皮膚トラブルです。
主に下あごから口まわりにかけて、黒い点や粉のような汚れが見られます。

拭くと少し取れますが、根元には赤みやブツブツ、毛の脱落やかさぶたがあることも。
悪化すると膿を持った白い点や、かゆみや痛みが出るケースもあります。

次のような特徴が見られたら、猫ニキビの可能性が高いです。

  • 下あごに黒いツブが密集している
  • 拭いてもすぐ再発する
  • 赤み、出血、脱毛、かゆみがある
  • 食器や床にあごをこすりつける動作をする

猫ニキビの原因は主に3つ

猫ニキビの主な原因は、次の3つの要素が絡み合って起きると考えられています。

  1. 皮脂や角質のつまり(毛穴の異常角化)
  2. 皮脂腺の過剰分泌
  3. 食器や環境からの刺激

よくある原因としてプラスチック食器は表面に細かい傷がつきやすく、そこに皮脂・細菌・よだれ・食べカスが残りやすくなります。
これがあごに接触することで、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。

また、ストレスやグルーミング不足、肥満体型なども悪化因子といわれています。

自宅でできるケアの基本は「清潔と乾燥」

自宅でのケアを始める場合、まずはつぶさないのが鉄則
食後にやさしく拭き取り、あご周辺を清潔に保ちましょう。

  • 食後にぬるま湯で湿らせたガーゼで拭く
  • または猫用の低刺激ふき取りシートを使用
  • よく乾かしてから、必要なら皮脂コントロールのクリームを塗布

皮膚に刺激を与えないよう、こすらずポンポンと押さえるように拭いてください。

また、人間用のニキビ薬やエッセンシャルオイルは絶対にNG
人間用の薬品に含まれる 「サリチル酸」や「ティーツリーオイル」などは猫にとって有毒のため注意が必要です。

スキンケア用品のおすすめ3選

ここからは、猫ニキビのケアに使える商品を3つご紹介します。

共立製薬 CHタオルシート

獣医師からの信頼も厚い、クロルヘキシジン配合の清拭シート。
ニオイも少なく、日常的な清拭に最適です。

ネコネル あごクリーンシート

猫のあごニキビに特化したケアシート。
グリチルリチン酸2K配合で、刺激が少なく初心者向け。

デュクソ S3 セボムース

ザクロから抽出した「セボリアンス」をはじめとする天然成分配合のムース。
皮膚の潤いを清潔にキープすることで、猫ニキビの改善にも効果的です。

猫ニキビ予防の第一歩は食器・環境の見直しから

猫ニキビを予防するためには、何よりも清潔が第一。
もし使用している食器やボウルがプラスチック製の場合は、ステンレスやセラミック素材に変更しましょう。
水が清潔であることも重要なため、自動給水器もおすすめです。

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食器以外にも、猫が触れる寝具やタオルは週に1度は洗濯し、清潔に保つようにしましょう。

また、食後の拭き取りを習慣化することも重要です。
寝る前や朝のルーティンに取り入れると忘れにくくなります。

猫ニキビに似た他の皮膚病の可能性も

一見すると猫ニキビのようでも、似た症状を起こす皮膚疾患もあります。
次のような疾患の可能性もあるため、完全に自己判断するのは禁物です。

  • 真菌感染(皮膚糸状菌症)
  • ニキビダニ
  • 接触性皮膚炎
  • アレルギー性皮膚炎
  • 好酸球性肉芽腫群
  • 稀に腫瘍性疾患

特に症状が悪化している場合や他の部位にも広がっている場合は、獣医師の診察を受けるようにしましょう。
専門的な検査の上、症状の程度と体質に合わせて適切な治療を受けられます。

猫ニキビ再発予防のためにできること

猫ニキビは再発しやすい体質の子も多く、完治よりも「常に清潔に保つ」意識が大切です。

  • 汚れにくい食器と洗浄の習慣化
  • 拭き取りシートやケア用品の活用
  • ストレスをためない生活
  • 肥満対策とブラッシング強化

気を配ってあげたいのは、主に猫自身がグルーミングがしにくい部位です。
「あご」はまさにその代表例なので、猫にとっての「手の届かない場所」を人間の手で助けてあげましょう。

猫ニキビは、日々の些細な工夫で改善できることがほとんどです。
ぜひ今日から「清潔と乾燥」を合言葉に予防を始めてみてください。

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