ミネラルによるストルバイト結石症に注意! 愛犬・愛猫の健康を守るために

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「最近、トイレの回数が増えた」「血尿のような色が気になる」
そんな変化に気づいたら、ストルバイト結石症を疑いがあります。

ストルバイト結石症とは、尿の中に含まれるミネラルが結晶化して石のようになり、排尿トラブルや膀胱炎を引き起こす病気のこと。

今回は、愛犬・愛猫が健康に毎日を過ごせるよう、ストルバイト結石症の原因と予防方法、万が一の対処法までご紹介します。

ストルバイト結石症の仕組みと症状

ストルバイト結石症は、リン酸アンモニウムマグネシウムという成分が尿の中で結晶化することで起こります。
この結晶が集まると、やがて結石(尿石)となり、膀胱や尿道を刺激します。

主な症状はつぎのとおりです。

  • 血が混じったような赤い尿
  • 何度もトイレに行く(頻尿)
  • 排尿時に痛がる、鳴く
  • トイレの時間が長い
  • 尿が少しずつしか出ない
  • 排尿ポーズをとるが出ない

進行すると尿道に結石が詰まり、命にかかわる緊急状態に発展することもあります。
とくにオス猫や小型犬は尿道が細く、詰まりやすいため要注意です。

食事とおやつの見直しが第一歩

ストルバイト結石の大きな原因は、ミネラルバランスの乱れです。
マグネシウムやリンなどのミネラルを過剰に摂取すると、尿のpH(酸性・アルカリ性の度合い)がアルカリ寄りに傾き、結晶化しやすくなります。

とくに注意したいのが次のようなケースです。

  • サプリメントやトッピングを多用している
  • 与えているおやつに「ミネラル豊富」などの表示がある
  • 硬水の水を飲ませている

犬や猫にとって、食べ物や水がそのまま体調に直結します。
基本となるフードは総合栄養食を選び、与えすぎや無計画な補助食の使用は避けましょう。

なお、水道水に関しては日本の基準が厳しく、ほとんどの場合は問題ありません。
ただし地域によっては硬度が高いこともあるため、心配な場合は軟水のミネラルウォーターを与えるのもおすすめです。

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結石ができる尿のpHとは? 「バランス」がカギ

尿のpHが6.5〜7.5の間に保たれていれば、ストルバイト結晶もシュウ酸カルシウム結晶もできにくくなるとされています。

たとえば…

  • 野菜や炭水化物が多い食事
    • アルカリ性寄りに傾きやすい
  • 動物性たんぱく質中心の食事
    • 酸性寄りに傾きやすい

ストルバイト結石はpHが高くなる(アルカリ性)ことで形成されやすくなります
一方で、pHを下げすぎると「シュウ酸カルシウム結石」ができやすくなるため、バランスが非常に重要。

獣医師の指導のもとで療法食を活用する場合も、定期的な検査を続けて状態をチェックしていくことが大切です。

お水をしっかり飲ませよう! 尿の濃度がカギ

水をあまり飲まずにいると、尿が濃くなりミネラルが結晶化しやすくなります。
水分摂取を促すために、つぎのような工夫がおすすめです。

  • 新鮮な水を複数の場所に用意する
  • ドライフードに水を足してふやかす
  • ウェットフードやスープ仕立ての食事を活用する

冬場はとくに飲水量が減りやすいため、季節による変化を見逃さないことがポイントです。
また、水の容器の材質(ステンレス・陶器など)や配置場所の工夫も、飲水量を増やす手助けになります。

自宅でできる簡単な尿検査

最近では、ペット用の尿検査キットがインターネットでも手に入ります。
ストルバイト結晶の早期発見には、定期的なpHチェックが有効です。

検査結果の一例としては、

  • pH 6.0〜6.5 → 正常範囲(やや酸性)
  • pH 7.5以上 → 結晶化のリスク上昇

ただし、数値はあくまで目安として考えましょう。
尿の状態は時間帯や食後などでも変動するため、異常を感じたら迷わず動物病院へ相談するのが一番です。

HaruPetの尿チェッカーなら、尿のpHだけではなく、たんぱく質や白血球、ブドウ糖等もあわせて検査でき、なおかつ獣医師への無料相談もできるためおすすめです。

膀胱炎にも注意! 衛生と排尿環境を整えて

膀胱がアルカリ性に傾くと、細菌が増殖しやすくなり膀胱炎を引き起こす原因になります。
これもストルバイト結石症と密接な関係があるため注意が必要です。

膀胱炎を防ぐには以下のような対策が有効です。

  • 水をたくさん飲んで尿の流れを保つ
  • トイレを我慢させないようにする
  • 陰部を清潔に保つ

とくにメス犬や長毛種では、排尿後に陰部を舐めてしまい、口腔内の菌が尿道に入ってしまうリスクがあります。
お尻まわりをやさしく拭いて清潔を保つことも日々の予防に欠かせないポイントです。

また、外でしか排尿できない子は要注意。
我慢することで炎症や結石のリスクが高まるため、室内でも排泄できるようにトレーニングしておくと安心です。

結石ができやすい犬種・猫種も

体質的に結石ができやすい犬種・猫種もいます。
たとえば、

  • ミニチュア・シュナウザー
  • シーズー
  • ヨークシャー・テリア
  • ペルシャ猫
  • シャム猫

これらの犬猫は、遺伝的に尿石症のリスクが高いとされています。
病気が発症していなくても、定期的な健康診断や尿検査を心がけて早期発見に努めましょう

ストルバイト結石症は予防がカギ!

ストルバイト結石症は、日々の食事と生活環境の工夫で十分に予防できる病気です。

ポイントは、

  • ミネラルのバランスに配慮した食生活
  • 十分な飲水量の確保
  • トイレの習慣と衛生環境の整備
  • 尿の状態に対する日常的な観察

万が一、症状が出たときにも早期に気づいて対応できるよう、知識を持っておくことが飼い主としての大きな武器になります

ペットは自分で不調を伝えることができません。
だからこそ、私たちが変化に気づいてあげることが大切です。

「いつもと違うな?」と思ったら、迷わず動物病院に相談を。
家族の一員である愛犬・愛猫と、いつまでも健やかに暮らしていけるよう、今日からできることを始めてみましょう。

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