秋の味覚を愛犬と! 柿・梨・りんご 秋フルーツの安全性と注意点

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はやいもので秋になり、街角やスーパーでも季節を彩るフルーツを見かける機会が増えました。
柿やりんご、梨など旬まっさかりなフルーツを見ると、つい愛犬にもおすそ分けしたくなります。

ただ、人間に良さそうだからといって犬にも良いとは限りません。

犬の体は私たちとは違い、食べてもいいもの、控えたほうがいいものがしっかり分かれています。

今回は、秋の代表的なフルーツが愛犬たちにとって安全か、ひとつずつご紹介していきます。

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愛犬の目線で見る秋のフルーツ

「食欲の秋」というだけあり、秋のフルーツは種類も豊富。
柿はもちろん、りんごに梨、ぶどうにいちじくと、愛犬への誘惑も留まるところを知りません。

正しい知識を身につけて、愛犬と一緒に秋の味覚を楽しみましょう。

柿は果肉を少量だけ

柿は秋の風物詩として古くから親しまれてきた果物。
柔らく甘い果肉は犬が好むことも多く、果肉部分だけであれば犬が食べても問題はありません

ただ、種とヘタは絶対に与えないようにしてください。
種やヘタは硬いため、消化できず腸閉塞を起こす可能性があります。

また、渋み成分のタンニンは食べ過ぎると胃腸を刺激するため、甘柿でも量は控えたほうが安心です。
さらに糖質量が比較的多いため、肥満気味の犬や糖尿病の疑いがある犬は避けましょう。

りんごは犬と相性◯

りんごは果肉に水分と食物繊維をバランスよく含み、消化もしやすいため犬向けのフルーツです。

ただし、種と芯に含まれる微量のシアン化合物は犬にとって有害なため、必ず取り除いてください。
果肉だけであれば安心で、少量なら毎日の健康維持にも役立ちます。

梨もりんご同様おすすめ。水分補給にもぴったり

梨もりんご同様におすすめで、りんご以上に水分の豊富なフルーツ。
秋に旬を迎えるため新鮮なものが手に入りやすく、暑さが残る日には体温を下げる効果も期待できます。
梨は糖分も低めなので、肥満が気になる犬にもおすすめ。

ただし、食物繊維が多いので、お腹が弱い子には与えすぎないよう注意しましょう。
他のフルーツにもいえることですが、果肉部分を少しだけあげてみて、体調に変化がないかを注意しながら与えるようにしてください。

いちじくは要注意

いちじくは秋の果物として人気ですが、積極的に犬にあげたいフルーツとはいえません。
というのも、皮に含まれる「フィシン」という成分が刺激となり、皮膚や消化器にトラブルを起こす可能性があるため。
果肉だけなら問題のない場合がほとんどですが、犬の消化器に負担がかかりやすく、おすすめ度は低い果物です。

ぶどうは絶対に与えてはいけない

犬たちにとってもっとも危険な秋のフルーツがぶどうとレーズンです。
これは少量でも犬に急性腎不全を引き起こす可能性があり、安全な量は存在しません。
品種、大きさ、加工の有無、調理方法などに関係なく、犬にとって有害であることが知られています。

犬が少しでも食べてしまった場合は、すぐに動物病院に相談してください。
自宅で様子を見るのではなく、迅速な対応が必要になります。
ぶどう類は犬にとって絶対NGという認識を徹底して、重大な事故を防ぎましょう。

秋フルーツを安全に楽しむためのポイント

秋は食材が豊かな季節であり、犬と一緒に旬を楽しみたくなる季節です。
ただし、どのフルーツも「少量」「果肉だけ」という基本ルールを守ることが何より大切です。
りんごや梨、柿は適量なら安全で、季節のおやつとしても十分楽しめます。
一方で、ぶどうという犬にとってもっとも危険なフルーツが旬を迎える秋でもあります。

正しい知識を身につけて、犬にとって安全な秋の味覚を選ぶことで、食事の時間がもっと楽しい時間になります。
愛犬の年齢や体質によっても向き不向きがあるので、気になるときはかかりつけの獣医師に相談すると良いでしょう。

健康を守りながら、ぜひ季節の味覚を一緒に楽しんでください。

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ペトラ編集部

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