犬にやってはいけないこと10のこと 愛犬を守るために知っておきたい危険行動

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犬と暮らす上で大切なのは、ただ「かわいがる」ことだけではありません。
人間にとっては何気ない行動でも、犬にとっては大きなストレスや健康被害につながることがあります。

今回は、犬にやってはいけない10のことを詳しくご紹介します。

1. チョコレートやブドウなど有害な食べ物を与えること

犬にとって危険な食べ物の代表といえばチョコレート。
カカオに含まれる「テオブロミン」は犬の体内で分解されにくく、少量でも中毒症状を引き起こす可能性があります。

また、ブドウやレーズンも要注意です。
一部の犬では急性腎不全を発症することが報告されており、命に関わる危険もあります。

さらに、タマネギやニンニクなどのネギ類、キシリトール入りのお菓子も犬にはとても危険です。
「少しなら大丈夫だろう」と思う気持ちが、取り返しのつかない結果につながることを覚えておきましょう。

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2. 首輪を強く引っ張ること

散歩中に犬が興奮して引っ張ったとき、飼い主が力で制御しようと引っ張り返してしまうことがあります。
しかし、首輪を強く引っ張るのは犬の気管や頸椎に負担をかけ、気管虚脱や首のケガの原因になります。

特に小型犬は気管が細いためリスクが高いです。
ハーネスの使用やポジティブなしつけ方法を取り入れることで、犬にも優しい散歩ができるでしょう。

3. 車内に放置すること

夏の炎天下だけでなく、春や秋でも車内は短時間で高温になります。
窓を少し開けていても換気にはならず、犬はすぐに熱中症を発症しかねません。

「ちょっとの時間だから大丈夫」という油断が命取り。
犬を車に残さなければいけない状況は作らない、これが鉄則です。

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4. 長時間のお留守番

犬は社会性の高い動物で、仲間と過ごす時間はとても重要です。
過度なお留守番は強い孤独感や分離不安を引き起こし、ストレスから問題行動に発展することもあります。

どうしても留守番が長くなる場合は、犬用カメラやペットシッターを利用するなど工夫しましょう。
安心できる環境づくりが、犬の心の健康を守ります。

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5. 吠えたら罰を与えること

犬が吠えるのには理由があります。
不安や警戒、要求など「吠え」は犬の立派なコミュニケーション手段です。

それを罰することで、犬はより強く不安を感じ、状況が悪化してしまうことも。
無駄吠えが改善しないばかりか、信頼関係すら損なわれてしまいます。

正しい対応は、吠える理由を理解して取り除くこと
環境調整やトレーニングを通して、犬が安心できるようにサポートすることが大切です。

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6. 人間用の薬を与えること

犬の体は人間と異なるため、人間にとって安全な薬でも犬には毒になる場合が多々あります。
鎮痛剤や風邪薬などを自己判断で与えることは、命に関わる危険行為です。

体調不良のときは必ず動物病院を受診してください。
「病院に行くのが大変だから」と安易に家庭の薬で代用するのは絶対に避けましょう。

7. 過度なスキンシップや抱っこ

犬は基本的にスキンシップが好きですが、常に触れられたいわけではありません
寝ているときや疲れているときに無理に抱き上げると、大きなストレスになり、噛みつきなどの防御行動につながることもあります。

愛犬の表情やしぐさを観察し、嫌がっていないか確認しながら触れることが大切です。
「無理強いしない」ことが犬との信頼関係を深める秘訣です。

8. 十分な運動をさせないこと

犬は種類や年齢によって必要な運動量が異なりますが、いずれも毎日の散歩や遊びは欠かせません。
運動不足は肥満や関節疾患だけでなく、ストレスによる問題行動の原因になります。

特に牧羊犬や狩猟犬などの犬種はエネルギーが高く、十分な発散をさせないと精神的に不安定になることがあります。
散歩の時間を増やしたり、知育玩具を使うことで犬の欲求を満たしてあげましょう。

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9. ノミ・ダニやフィラリア予防を怠ること

外を散歩する犬にとって、ノミやダニ、フィラリアは身近な脅威です。
これらはかゆみや皮膚病だけでなく、心臓病や貧血といった重大な病気の原因にもなります。

動物病院で処方される予防薬を定期的に使用することが、犬の命を守る最も確実な方法です。
「うちは室内犬だから大丈夫」と考えず、必ず予防を徹底しましょう。

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10. しつけをしないまま放置すること

犬はしつけを通じて人との暮らし方を学びます。
トイレや無駄吠え、甘噛みなどを放置すると、犬自身もストレスを感じ、人との関係も悪化します。

しつけは「厳しく叱ること」ではなく、「望ましい行動を褒めて伸ばすこと」が基本です。
ポジティブなトレーニングを重ねれば、犬も人も快適に暮らせるようになります。

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やってはいけないことを知ることでやるべきことが見えてくる

今回は犬にやってはいけない10のことをご紹介しました。

犬は人間よりも体が小さく、環境の影響を強く受けやすい存在。
だからこそ飼い主が正しい知識を持ち、愛犬の立場に立って行動することが大切です。

犬と一緒に過ごす時間はかけがえのない宝物です。
やってはいけないことを避けることで、その時間をより長く、より幸せにしていきましょう。

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