愛犬との信頼関係を築こう! 現代のしつけトレーニング完全ガイド

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愛犬と心地よい毎日を過ごすために、しつけはとても大切です。
とはいえ、「しつけ=厳しく教え込むもの」と思っていませんか?

現代の犬のしつけにおいて一番大切なのは、正解を探すことではなく、犬の視点で考えることです。

今回は、現代のスタンダードに準じた無理のないしつけ方法をご紹介します。

しつけのゴールは「暮らしやすさ」

しつけというと、「おすわり」「ふせ」「まて」といったコマンドを覚えさせることだと思われがち。
でも実際は、人と犬がスムーズに暮らすための「コミュニケーションのすり合わせ」こそがしつけの本質です。

たとえば、家具をかじらない、無闇に吠えない、人に飛びつかない。
こうしたルールが守れなければ、愛犬にとっても暮らしは非常に苦しいものになりかねません。

つまり、「芸」ではなく「生活習慣」を育てるという視点が大切です。
まずは、あなたの家で「必要なルール」は何かを考え、その目的達成のためのトレーニングから始めましょう。

愛犬に伝わるのは短くシンプルな言葉

犬は人間の言葉を完全には理解していません。
しかし、声のトーンやリズム、繰り返しでパターンを覚える能力は極めて優秀です。

そのため、伝える言葉は「おいで」「すわれ」「いいこ」など、短く・はっきり・一貫して使うのがポイントです。
「おすわりしてね」と話しかけるより、「おすわり!」と一言で伝えるほうが、犬には分かりやすいのです。

また、犬が覚えてくれるのは「単語」であって「文脈」ではありません。
同じ言葉を、同じ意味で、同じ場面で使い続けること。

この繰り返しが信頼につながります。

褒めることはしつけの一部

うまくいったときに「すごい!」「えらい!」と褒めることはとても重要なことです。

犬にとって褒め言葉は「この行動を続けていいんだ」という答え合わせ。
正解を選んだあとにすぐに褒めることで、学習がぐっと定着しやすくなります。

とくに初心者の飼い主さんほどうまくできなかったことに注目しがちですが、注目すべきは「うまくいった瞬間」です。

それぞれの愛犬に合った褒め方を探してみましょう。

愛犬が集中できていないと感じたら

犬にも個性があり、中には「落ち着きがない」「すぐ飽きる」といったタイプの子もいます。
でもそれは、集中力がないのではなく、集中できる環境作りができていないというケースも少なくありません。

  • 静かな場所で練習する
  • 1回5分だけにする
  • 失敗しても怒らず、笑ってリセットする

こうした 「続けられる環境作り」が、しつけの成果を決めます

気が散りやすい子には、まず5秒間「待て」ができれば十分。
できた瞬間にすぐ褒めて、すぐ終わりにする。
それだけで「しつけは楽しい」と思って貰えるかも知れません。

トレーニングで重要なのは「終わり方」

しつけは長時間やれば効果が出るというものではありません
むしろ、短く、成功で終えることがいちばんの近道です。

そのためにも、つぎのような「終わり方」を意識しましょう。

  • 成功したらすぐにご褒美、すぐに終わり
  • 失敗が続いたら、得意なことだけやって終わる
  • 今日ダメなら明日がんばる

しつけトレーニングは、コツコツとした毎日の積み重ねです。
昨日より少しでも前進したら、そんな小さな成長を喜びながら愛犬と向き合っていきましょう

しつけは愛犬と暮らす準備運動

しつけは、犬を支配するためのものではありません
お互いに気持ちよく暮らすための「準備運動」のようなものです。

最初から完璧を目指すのではなく、一歩ずつ「伝わる」ことを積み重ねていくうちに、信頼も習慣も育っていきます。

あなたと愛犬、ふたりだけのルールと関係性を築いていきましょう。
そのプロセスこそが、しつけのいちばんの醍醐味です。

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