犬の熱中症対策に! 水浴びで夏を快適に過ごそう

近年の日本の夏は、まさに命に関わる猛暑。
愛犬を守るためには、こまめな水分補給や散歩の時間調整といった対策が欠かせません。
そこでおすすめなのが、おうちで気軽に涼しく遊べる「水浴び」という選択肢。
今回は、犬の水浴びを安全かつ楽しく行うための方法や注意点などご紹介していきます。
水浴びは直接体温を下げられる熱中症対策
愛犬の健康のために、運動やお散歩はほぼ必須。
とはいえ、この猛暑ではどれだけ時間帯やお散歩コースを工夫しても、一時的に体温は上がってしまいます。
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そんなとき、体表からダイレクトに熱を逃がせる水浴びは非常に理にかなった方法です。
短頭種など、もともと熱中症になりやすい子には特におすすめです。
おうちできる簡単水浴びアイデア
特別な設備や道具なしで気軽にはじめられるのが水浴びのメリット。
自宅の庭・ベランダ・お風呂場など、場所はどこでもOKです。
ホースやじょうろでの軽いシャワー
戸建てのおうちならお庭でホース、マンションのおうちならベランダとじょうろなど、シチュエーションにあわせて楽しみましょう。
強い水圧は怖がる子も多いので、霧状やシャワー状にした水をゆっくりかけてあげるのがポイントです。
背中・お腹・足元をまんべんなく濡らしてあげるだけでも体温はしっかり下がります。
お散歩のあと、足回りを洗う感覚でさっと濡らしてあげるのもおすすめです。
お風呂場や洗面台を使った部分浴び
室内で行うなら、お風呂場や洗面台を活用しましょう。
少しぬるめに調整した水をかけながら、短時間で済ませるようにしましょう。
滑らないよう床にマットやタオルを敷いておくと、足腰への負担も抑えられます。
ベランダや庭でのプール遊び
本格的に楽しみたい場合、小型のプールを使うのもおすすめです。
空気を入れて膨らませるタイプは爪を引っ掛けて破いてしまうことがあるため、折りたたみタイプのプールを用意しましょう。
はじめは浅めに水を張り、足元だけ濡れる程度からスタート。
慣れてきたら、深くしたりおもちゃを浮かべたりしても楽しめます。
水が苦手な子に慣れてもらうには
すべての犬が水浴びを好むわけではありません。
水が苦手な子を無理やり濡らしてしまうと、かえって苦手意識を強めてしまうことも。
そこで、つぎのようなステップで少しずつ慣らしてあげるのがおすすめです。
まずは「水に触れる」ことから
最初は霧吹きなどで体の一部に水をかけ、嫌がらないか反応を観察します。
平気そうであれば、足先だけ水を張った洗面器に入れてみるのもよいでしょう。
飼い主さんと一緒に遊びながら
水を使った遊び=楽しいこと、という認識を持ってもらうのがポイントです。
おもちゃやおやつを使いながら「水のある場所=楽しい場所」と感じてもらいましょう。
どうしても苦手なら「濡れタオル」も
水浴びは楽しく体温を下げられる手段ですが、もちろん水が苦手で楽しめない子もいます。
そんな場合は無理をせず、濡らしたタオルなどで軽く体を拭いてあげるだけでも涼しくなれます。
水浴びで気をつけたい5つの注意点
ここからは水浴びの注意点をご紹介します。
どれも当たり前のことですが、うっかりしてしまうとかえって負担をかけてしまうことにもなるためご注意ください。
1. 日差しの強い時間は避ける
水浴びとはいえ、ベランダや屋外のアスファルトや床が高温になる時間帯は危険です。
朝や夕方の涼しい時間帯を選びましょう。
2. 水温は「ぬるめ」
冷たすぎる水は、犬にとっては急激な温度変化に繋がり、負担になってしまいます。
人が手を入れて「ぬるい」と感じる程度の温度に調整してあげましょう。
3. 濡れた後はしっかり乾かす
濡れたまま放置すると、皮膚病や外耳炎のリスクが高まります。
特に耳の中や足の指の間はタオルでよく拭いてあげましょう。
4. 長時間はNG
水遊びは楽しいですが、長時間続けると疲労や体温の低下に繋がることもあります。
15〜20分を目安に、様子を見ながら切り上げるのが理想です。
5. 感染症や水の衛生にも注意
自然の川や池を利用する場合は、水質や寄生虫のリスクも忘れずに頭に入れてください。
なるべく清潔な水を使い、遊び終わった後はよく洗い流すようにしましょう。
水浴びは愛犬との絆も深まる夏の楽しみ
水浴びは熱中症を防ぐだけでなく、犬とのコミュニケーションの時間としても非常に有効です。
「うちの子は水が苦手だから…」とあきらめず、少しずつ慣らしてあげれば、きっと楽しい思い出が増えていくはずです。
今年の夏は水浴びを取り入れて、涼しく乗り切っていきましょう。
- 2025.07.01