加速するドッグフードのヒューマングレード化! アメリカと日本の最新事情

ドッグフードを見つめる白い犬の画像

愛犬の「食事」にはどれくらいこだわっていますか?
最近では、ペットも家族の一員という認識が当たり前のものとなり、世界的に「ドッグフードの人指向化(ドッグフード・ヒューマナイゼーション)」が加速しています。

特にアメリカでは「 ヒューマングレード(Human-Grade) 」というキーワードが注目されており、「人間よりも良いものを食べている」と話題になることもしばしば。

今回は、そんな海外の最新事情と日本国内での動向についてご紹介していきます。

人用と同じ品質「ヒューマングレード」

ヒューマングレードとは「人間用の等級」「人が食べられる品質」ということ。
つまり、 原材料も製造環境も、人間が食べる食品と同じ水準で作られているドッグフード を指します。

ただ「いい素材を使っています」というだけではなく、

  • 食材が食品用として認可されている
  • 調理・加工・保存の工程が食品安全基準に準拠している
  • 製造施設が人間用食品と同等の衛生管理を受けている

といった、厳格な基準をクリアしてはじめて、アメリカでは「ヒューマングレード」を謳うことができます。
これは ペットを本当の家族として扱う文化 のあらわれです。

アメリカで人気のヒューマングレードドッグフード

実際にアメリカで話題となっているブランドをいくつかご紹介します。

The Farmer's Dog(ファーマーズ・ドッグ)

The Farmer's Dog(ファーマーズ・ドッグ)

https://www.thefarmersdog.com/

フレッシュフードの先駆けともいえる存在。
注文ごとに個別調理され、冷凍で自宅に届くスタイルです。

USDA認定の人間用キッチンで調理されている ため、品質はお墨付き。
鶏肉・牛肉・野菜・玄米などをブレンドした見た目は、まるでベビーフードのようです。

香りや味にもこだわりがあり、 「実際に食べてみた」という飼い主のレビューも多数あります

Ollie(オーリー)

Ollie(オーリー)

https://www.myollie.com/

こちらもサブスクリプション型のフレッシュフード

全ての材料はヒューマングレードで、人工添加物やかさ増し素材(フィラー)は一切不使用。
牛肉やサーモン、チキンなどをメインに、にんじんやほうれん草といった野菜も含まれていて 見た目も栄養もまさに人間の食事のよう です。

Nom Nom(ノムノム)

Nom Nom(ノムノム)

https://www.nomnomnow.com/

「あなたも食べられます」と公式が明言するドッグフード。
調理・包装もすべて食品衛生基準に準拠 しており、腸内フローラの検査キットも提供されています。

食事だけでなく、 健康をトータルに管理する「ウェルネス型ペットサービス」 として人気を集めています。

JustFoodForDogs(ジャスト・フード・フォー・ドッグス)

JustFoodForDogs(ジャスト・フード・フォー・ドッグス)

https://www.justfoodfordogs.com/

このブランドのすごいところは、 オープンキッチン形式の実店舗が10店舗以上 があることです。
ガラス越しに調理風景が見られるため、透明性と信頼性は抜群。

また、腎臓・肝臓など特定の疾患に対応する療法食も提供しており、 獣医師と共同開発されたレシピは医療現場でも活用 されています。

日本国内にも! ヒューマングレード志向のドッグフード

実はここ数年、国内でもヒューマングレードやその近い概念を持ったブランドが少しずつ登場してきています。

ココグルメ(CoCo Gourmet)

ココグルメ(CoCo Gourmet)

https://coco-gourmet.com/

国産食材100%、冷凍タイプのフレッシュフード です。
牛・鶏・鮭などのたんぱく源に、野菜もバランスよく配合されています。

人間が食べられる食材のみを使用し、製造施設も人間用の食品工場と同等の衛生基準を満たしています。
獣医師監修のレシピ という点も安心材料ですね。

このこのごはん

このこのごはん

https://konokototomoni.com/

小型犬の健康に特化した国産ドッグフード。
鶏のささみや青パパイヤ、乳酸菌などを配合し、毛並み・におい・お腹の調子といった悩みにアプローチしています。

もちろん ヒューマングレードの素材を使用 しており、食いつきの良さにも定評があります。

主に通販での定期便モデルで、気軽に始めやすい点も人気です。

レオ&レア(Leo & Lea)

レオ&レア(Leo & Lea)

https://leoandlea.com/

愛犬の体重・年齢・悩みに応じてレシピをカスタムしてくれるパーソナライズ型の国産フードです。

主原料は鶏肉や鮭などのヒューマングレードの国産食材。
獣医師監修でレシピが組まれており、フードローテーションも提案してくれる サービス精神の高さも魅力です。
ウェットに近いセミモイスト系で、食いつきの良さにも定評があります。

OBREMO(オブレモ)

OBREMO(オブレモ)

https://obremo.jp/

国産の鶏肉や馬肉など、ヒューマングレードの素材を使った高品質ドライフード。
小型犬や体重管理が必要な成犬向け にバランスよく設計されています。

オンライン限定の定期購入モデルで、鮮度と品質を保ったまま届けられるのが魅力です。

ボウルズフレッシュドッグフード

ボウルズフレッシュドッグフード

https://bfdf.jp/

国産素材を使った 無添加の自然派フレッシュフード です。
毎日違うレシピで食べられるようフードローテーションを推奨 し、飽きずに続けやすい設計。

アレルギー対応もしやすく、健康を気遣う飼い主に人気のブランドです。

海外と日本の違いとは?

ここまで見てきたように、日本にもヒューマングレードに近い製品は増えています。
ただし、 法律的に「ヒューマングレード」の明確な定義がない 点が、アメリカとの大きな違い。

アメリカでは「USDA認定の施設で加工された食材のみ」など、法的・制度的な裏付けがあり、消費者もその基準を信頼しています。

一方、日本では企業が独自に「 人間が食べられる食材です 」とアピールしていても、 その根拠や実態が商品によってまちまち という課題もあります。

ドッグフードはこれから「ライフスタイル」へ

いまやペットは「飼う」存在ではなく、「共に暮らす家族」として重要な位置づけになっています。
そのなかで、 食事の質は健康と幸せに直結する という考え方が世界中に広がっています。

もちろん、すべての家庭にフレッシュフードが必要というわけではありません。
大切なのは「 自分のペットに合ったものを、正しい情報のもとで選ぶ 」という姿勢です。

この記事がペットの食事を見直すきっかけになればうれしいです。

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