犬の目やにが多い原因は？ すぐできる対策とケア

愛犬の目やにが気になったことはありませんか？ 犬の目やには健康な状態でも多少は出るものですが、量が急に増えたり、色やにおいが変だったりすると ちょっと心配になりますよね。

今回は、犬の目やにに関する 正常な状態との見分け方や、原因と対策方法を、わかりやすくご紹介します。
迷っている飼い主さんは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

犬の目やに、どこまでが正常？

まず知っておきたいのが、「目やにが出る＝病気」とは限らないということ。

健康な犬でも、ある程度の目やには毎日出ます。
寝起きにちょこっと目頭に白っぽい目やにがついているくらいなら、 とくに問題はありません。

目やにとは、涙と古くなって代謝される細胞、そしてちょっとしたゴミなどが混ざったもの。
毎日ちょっとずつたまるのは自然なことなんです。

ただし、以下のような場合は注意が必要です。

• 量が急に増えた
• 黄色や緑色っぽい
• ネバネバしている
• においがする
• 片目だけに出る

こういった目やには、 何らかの異常や炎症のサインかもしれません。

原因と病気の可能性

目やにが多くなる原因には、いくつかのケースがあります。

もっともよくあるのは 目にゴミやホコリが入った一時的な外部刺激です。
風が強い日や散歩中に草むらをくぐったあとなどは一時的に目やにが増えることがあります。

それ以外の場合、たとえば以下のような病気には注意が必要です。

結膜炎

まぶたの裏側に炎症が起き、赤みや目やにが増えます。
ウイルスや細菌、アレルギーが原因になることも。

角膜炎・角膜潰瘍

黒目の部分に傷や炎症がある状態。
痛みや目をショボショボさせる動作が見られることが多いです。

ドライアイ（乾性角結膜炎）

涙の量が減ってしまい、目が乾くことで目やにが増えることがあります。

鼻涙管閉塞（るいるいかんへいそく）

涙の排出口が詰まってしまい、目やにや涙やけが出やすくなります。

その他にも、 *異物混入や眼瞼内反症（まつげが内側に生える）*などでも、目のトラブルは起こりやすくなります。
犬種によっては目の構造的に目やにが出やすい子もいます。

家でできるケア方法と対処法

緊急性が低そうな場合はまずは おうちでできるケアから始めてみましょう。

清潔なガーゼやコットンをぬるま湯で湿らせ、 やさしく拭き取ることが基本です。
このとき、ゴシゴシこすってしまわないように注意してください。

目の周りの毛にこびりついてしまっている場合は、数秒押し当てて、ふやかしてから取ると良いでしょう。

ペット用の目の洗浄液（アイローション）も市販されているので、 炎症がなさそうなら使ってみるのもおすすめです。

ただし、 市販の目薬は必ず獣医師に相談してから使用してください。
自己判断で使うと逆効果になることもあります。

動物病院に行くべき？

目やにの量が明らかに増えたり、 色が濃く粘つくような場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

つぎのような症状が見られた場合は、できるだけ早めの診察がおすすめです。

• 目が赤く充血している
• しょぼしょぼして目を開けにくそう
• 涙がポロポロ流れている
• 片目だけに症状がある
• 目やにが黄色〜緑っぽい
• 目をこする・床に顔をこすりつける動作をする

これらは 炎症や傷のサインの可能性があります。
早期発見・早期治療が何より大切です。

「病院に行くほどでもないかな……」と様子を見ていたら悪化してしまった、というケースもよくあるので 違和感を感じたらまずは獣医さんに相談するのが安心です。

目やにが出たときの正しい対応まとめ

犬の目やには、少量で白っぽいものなら 正常な生理現象ですが、色や量がいつもと違うと感じたときは 体からのサインかもしれません。

まずは清潔にやさしく拭き取り、それでも続くようであれば、 なるべく早めに獣医師の診察を受けましょう。

犬の目はとてもデリケート。
早めのケアと早期発見で トラブルを防ぎ、快適な毎日を守ってあげましょう。