コツメカワウソは飼える? 飼い方と注意点を徹底解説

カワウソのお顔の画像

クリクリのお目々にちょこまか動く小さな手足。 まるでぬいぐるみのような コツメカワウソは、テレビやSNSでも大人気の動物です。

実はこのコツメカワウソ、条件はかなり厳しいですが 一部の状況では個人飼育も可能 なんです。
今回は、そんなコツメカワウソの基礎知識から 飼育の現実、注意点、そして法的な規制までを詳しくご紹介します。

コツメカワウソとは?

コツメカワウソは 東南アジア原産の小型のカワウソ で、体長は約50〜60cm。
名前の通り「小さな爪(コツメ)」が特徴です。

とても知能が高く、 人懐っこくて感情表現が豊か なことから、ペットとしても注目を集めています。

また、水遊びが大好きで、 水槽やバスタブで楽しそうに泳ぐ姿 もSNSで話題になっています。
見た目だけでなく、 仕草や表情の豊かさもコツメカワウソの大きな魅力 といえます。

日本でコツメカワウソを飼うには?

さて、ここからがとても重要なポイントです。

現在、日本で コツメカワウソを飼うには、複数の法的なハードルがあります
まず、コツメカワウソは ワシントン条約(CITES)で国際取引が規制されている動物 です。

数年前には日本でも密輸問題が大きく報道され、 新たな輸入が原則禁止 となりました。
そのため、現在 個人が合法的に入手することは極めて難しい 状況です。

さらに、 動物愛護管理法の改正により、各都道府県に「特定動物飼養の許可」を得る必要があります。
これには飼育施設の基準を満たすだけでなく、 専門的な知識と管理体制が求められます

正規に流通しているカワウソも極めて少なく、価格も 100万円以上 が一般的です。
そのため、一般家庭で「ちょっと飼ってみたい」というレベルでは、現実的に難しいというのが現状です。

コツメカワウソの飼育に必要な設備・環境は?

仮に法的な条件をクリアして飼育できる場合も かなりの設備とスペースが必要 になります。

まず、カワウソは とても活発で運動量の多い生き物 です。
広めのケージやプレイルームを確保しないと、ストレスが溜まってしまいます。

さらに、水浴びできるプールや水槽は必須。
常に清潔な水を保つ必要があるため、 水質管理や掃除の負担もかなり大きい です。

また、カワウソは予想以上に 大きな鳴き声 を出すこともあり、防音対策も必要になるかもしれません。
単独飼育では寂しがってしまう 性質もあるため、多頭飼育や飼い主との密なコミュニケーションも欠かせません。

コツメカワウソの食事や遊び、健康管理のポイント

カワウソの食事は主に 魚・鶏肉・キャットフードなどの高たんぱくなフード が中心になります。
栄養バランスを考えながら、鮮度の良い食材を日々用意 しなければなりません。

また、遊びが大好きな生き物なので、毎日しっかりと遊ぶ時間を取る必要があります。
知育玩具や水遊び用のおもちゃなど、 刺激のある環境づくりが重要 です。

さらに、コツメカワウソは エキゾチックアニマルに分類されるため、診てもらえる動物病院が限られる のが実情です。
体調が悪くなってからでは手遅れになることもあるので、 事前にカワウソ対応の病院を探しておくことが必須 です。

飼う前に知っておくべき注意点

ここまで読んで、「やっぱり難しそう……」と感じた方もいるかもしれません。
でも、その感覚は極めて正常で、大切なものです。

コツメカワウソは見た目のかわいさとは裏腹に、 非常に手間も費用もかかる生き物 だということがおわかりいただけたでしょうか。
中途半端な気持ちで飼い始めてしまうと、カワウソも飼い主も不幸になってしまいます。

また、海外ではペット目的での乱獲が問題になっており、 「カワウソカフェ」や個人飼育が倫理的にどうか? という議論もあります。\

本当にコツメカワウソが好きで、 その生態や習性に寄り添った飼育ができるか どうか。
飼う前に、もう一度しっかり考えてみることが大切かも知れません。

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