植物で犬や猫が中毒に? 絶対に避けたい観葉植物7種

そこにあるだけで、ふとした写真も途端にオシャレに仕上がる観葉植物。
でも、その見慣れた観葉植物があなたの 愛犬や愛猫にとっては有害なもの かもしれません。
今回は、犬と猫たちにとって危険な観葉植物とその症状、対処法までご紹介します。
犬と猫にとって危険な観葉植物
それでは早速、犬と猫たちにどんな観葉植物が危険なのか見ていきましょう。
モンステラ
独特の大きな葉で人気のモンステラ。
インテリアグリーンとしてメジャーですが、葉や茎にシュウ酸カルシウム結晶が含まれており、犬や猫が口にすると シュウ酸カルシウム結晶の刺激で口内炎や嘔吐、よだれ、食欲低下 といった症状を引き起こすことも。
ポトス
育てやすさから大人気のポトスですが、こちらもモンステラと同じくシュウ酸カルシウム結晶を含む有毒植物。
犬よりも猫に重い症状が出やすいとされています。
アイビー
つる性で壁掛けにも人気のアイビーですが、葉や茎に毒性成分の「サポニン」が含まれており、摂取すると 吐き気・下痢・嘔吐・皮膚炎などの症状を引き起こす ことがあります。
アロエ
アロエは人間にとっては健康的なイメージがありますが、犬や猫にとっては有毒なケースも。
特に 皮の部分に含まれる「アロイン」という成分は強い下痢や嘔吐、無気力を引き起こす ことがあります。
カラジウム
カラフルな葉が魅力のカラジウムも、モンステラ同様シュウ酸カルシウム結晶を多く含む危険な観葉植物のひとつ。
強い刺激で口内を傷つけたり、嘔吐、嚥下困難などの症状 が出る可能性があります。
サンセベリア
空気清浄効果もあると人気のサンセベリアですが、サポニン系の毒を含んでいるため犬や猫にとっては有害です。
摂取すると よだれ・嘔吐・下痢などの消化器症状が現れる ことがあります。
ディフェンバキア
美しい見た目でオフィスなどにもよく置かれる植物ですが、とくに強い毒性をもつ観葉植物のひとつです。
たとえ少量でも 口の腫れや激しい痛み、呼吸困難といった重篤な症状を引き起こす 可能性があります。
ペットのいる環境では絶対に避けたい観葉植物 です。
猫には特に危険な植物
多くの有毒植物は犬と猫、どちらにとっても危険ですが、
- 猫は 肝臓の解毒機能が犬より弱い
- 高い場所に登れるため植物に接触しやすい
- 毛づくろいで 皮膚に付着した毒をなめて摂取してしまう
これらのことから 猫にとってはより注意が必要な植物 もあります。
特に注意したいのは ユリ科の植物 。
カサブランカ、オニユリ、トラユリなど、どれも美しい花ですが 花粉をなめただけで急性腎不全になる危険性があり、最悪の場合命を落とすこともある とされています。
また、スズランも強心作用のある毒成分を含むため 猫が摂取すると昏睡や不整脈を引き起こす 可能性があり、とても危険です。
ペットは植物をかじるもの
どういうわけか、犬や猫たちは植物をかじりがち。
その根底には何でも口に入れてしまう赤ちゃんと同じ、好奇心があります。
新しいものを目にしたり、知らない匂いが気になりだすとついつい口にしてしまうもの。
こういった傾向から、観葉植物に限らず 室内の安全管理はとても重要 です。
「植物は食べないでしょ?」と油断せず、
- 食べる目的以外でも口に入れるかも
- 皮膚に付着したものを舐めてしまうかも
- じゃれていて偶然口に入るかも
とさまざまな可能性を疑って対策してあげてください。
もし食べてしまったら
どんなに注意していても、犬や猫が植物をかじってしまうことはありえます。
そもそも危険な植物を置かないことが理想ですが、つぎのような症状が見られたら 迷わず獣医師に相談しましょう 。
- 嘔吐や下痢
- よだれが大量に出る
- 元気がない
- 舌や口が腫れている
- 呼吸が苦しそう
- けいれんや昏睡(重症の場合)
相談の際は、
- いつ、何を、どれくらい食べたか
- どんな症状が出ているか
まであわせて伝えるようにしましょう。
ペットと観葉植物の共生
観葉植物とペットの共存は、正しい知識を持っていれば決して難しいことではありません。
ただし、 「かわいいから」「流行っているから」と安易に選ぶのは思わぬ事故の原因になってしまうことも 。
大切な家族の健康と安全を守るためにも、犬や猫たちにとって安全な植物かどうか、必ず確認してから選びましょう 。
- 2025.06.07