ペットのDNAを宿す花。新しいペットロスケア「Yuishu(遺種)」

青々としたフウセンカズラの画像

大切な家族の一員だったペットとの別れは想像以上に深く心をえぐり、例えようのない喪失感をもたらします。
そんな悲しみに寄り添い「いのちの記憶」を形にしてくれるのが、GriefcareTech株式会社が手がける「 Yuishu(遺種) 」というサービス。

このサービスは、 ペットのDNAを植物のタネに宿し、育てたり身につけたりすることで新たな心の支えにする という、まったく新しいグリーフケアの形を提唱しています。
科学と想いが重なり合うこのプロダクトには、亡きペットとの絆を未来へとつなげる祈りにも似た強い力を感じます。

Yuishuとは?

Yuishu(遺種)とは、ペットの DNAを抽出し、それを植物のタネに含ませる ことで、育てる・飾る・身につけるという3つの体験を提供するサービスです。

タネには 自然にハート模様が浮かぶ「フウセンカズラ」 が使われており、その花言葉は「 あなたと共に 」。
まるで大切なペットの存在が、植物という形でそっと寄り添ってくれているような気持ちになれるプロダクトです。

DNAを含ませたタネは、実際に育てることでやがて花を咲かせ、さらに次世代の種を生み出します。
また、希望する場合はタネをGriefcareTechに送ることで、 身につけられるハンドメイドのアクセサリーに加工してもらう ことも可能です。

Yuishu利用の流れ

サービスの流れはとてもシンプルです。

まず、GriefcareTechからDNA採取キットが届きます。
ペットの口腔粘膜を数秒ほど採取するか、 爪や毛根付きの毛 からDNAを取り出すことができます。

その後、

  1. キットをラボに返送
  2. DNAを抽出し、結果報告
  3. DNA溶液・タネ・含浸キットが到着
  4. 自分でタネにDNAを滴下(含浸)

という流れで実際に種を育てたり、アクセサリーに加工することができます。

DNAを含んだフウセンカズラはどう育つ?

この点については科学的・倫理的な配慮のもと 植物自体には変化が生じないよう設計されています

つまり、DNAを含ませたタネであっても 植物は通常どおりの性質で成長します
遺伝子組換えではなく、タネの表面にDNA溶液を滴下するだけの仕様のため、育て方・成長速度・花の色などに違いはありません。

犬・猫以外の動物は?

Yuishuは犬・猫はもちろん、うさぎ、鳥、ハムスター、フェレットなど すべての動物に対応可能 です。
また、 人間のDNA でも利用可能とのことです。

Yuishuのクラウドファンディングの状況は?

Yuishuは現在、クラウドファンディングで支援者を募集中です。
目標金額10万円に対して、すでに 157%達成(支援額157,000円/支援者13人) となっており、残り期間は34日。

支援金は、

  • 設備費
  • 広報・宣伝費
  • リターン品の仕入れ

に使われる予定で、目標を超えた分は今後のサービス展開や開発資金に充てられるそうです。

Yuishuがもたらす「命の循環」

「Yuishu(遺種)」は、グリーフケアのあり方に新たな風を吹き込むだけでなく、
いのちの循環と再生の物語を、あなたの手のひらに届けてくれるサービスです。

もし少しでも心に響くものがあったなら、ぜひ一度その芽を育ててみましょう。
きっと、今までに感じたことのない優しい花が咲くはずです。

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