読んでほしい絵本「ペットショップにいくまえに」

ペットショップにいくまえにの画像

「ペットショップにいくまえに」という絵本はご存知でしょうか? 絵本作家の「どいかや」さんが手掛けるフリーペーパーで、日本の生体販売を取り巻く現状について非常にわかりやすく、それこそ子どもでもわかるようまとめられていました。

複製・配布についても許可してくださっていたため、こちらでご紹介させていただきます。

ペットショップにいくまえに

ペットショップにいくまえに 絵と文 どいかや ペットショップに行く前に読んでほしい絵本

ペットショップに
いくまえに

えとぶん どいかや

「ペットショップにいくまえによんでほしいえほん!」

知っていますか 日本では毎日たくさんのわんちゃんとねこちゃんが殺されています とっても悲しいことですね どうして罪のない犬や猫が殺されなければならないのでしょうか それは

しっていますか?
日本では まいにち
たくさんの わんちゃんと
ねこちゃんが
殺されています
とっても かなしいことですね…

どうして
つみのない いぬやねこが
殺されなければ ならないのでしょうか?
それは……

引っ越しするから飼えないの 年寄りで病気だからいらない 増えちゃったから引き取ってよ 不妊 去勢手術をしていればこんなことにはなりません このような身勝手な理由で家族だったはずの犬や猫たちを保健所に捨てる人たちが後を絶たないからです

「ひっこしするからかえないの」
「とりよりでびょうきだからいらない…」
「ふえちゃったからひきとってよ」←ふにん・きょせい手術をしていれば こんなことにはなりません

このような みがってな 理由で
家族だったはずの いぬや ねこたちを
ほけん所に すてる人たちが
あとを たたないからです

保健所の職員やボランティアの人たちが一生懸命新しい飼い主を探しますが 間に合わずたくさんの犬と猫が殺されます 決して安楽死ではなくガスによる窒息死で苦しみながら死んでいくのです そして問題はもうひとつ お金儲け優先のペット業者がたくさんいるということです 1年に何度も子どもを産まされる母犬や母猫たち 体はボロボロです 安くて大量に子どもを売るためです

ほけん所のしょく員や ボランティアの
人たちが いっしょうけんめい
新しい かいぬしを さがしますが
まにあわず たくさんの いぬとねこが
殺されます
けっして あんらく死ではなく ガスによる ちっそく死で
くるしみながら 死んでいくのです

そして もんだいは もうひとつ…
お金もうけ ゆうせんの ペット業者が
たくさんいると いうことです

1年に なんども こどもを うまされる 母いぬや
母ねこたち からだは ボロボロです
安くて たいりょうに こどもを 売るためです

そしてせっかく赤ちゃんを産んでもまだまだお乳が必要な赤ちゃんたちをお母さんから取り上げてしまいます 赤ちゃんが小さいほうが売れるからです 子犬や子猫は兄弟たちと遊びながらいろいろなことを学びますがそれもできません 小さいうちにお母さんや兄弟たちと離れることは将来の性格や健康に影響します

そして せっかく あかちゃんを うんでも…

まだまだ おちちが ひつような あかちゃんたちを
おかあさんから とりあげてしまいます
あかちゃんが ちいさい方が「売れる」からです

こいぬやこねこは きょうだいたちと あそびながら
いろいろなことを まなびますが それもできません
ちいさいうちに お母さんや きょうだいたちと
はなれることは しょうらいの せいかくや けんこうに
えいきょうします

そしてまだまだ小さい赤ちゃんたちはひとりぼっちでペットショップの箱の中に 遊ぶ相手もなく夜だって一人で寝ます 本当ならお母さんや兄弟たちと楽しく過ごすはずなのに 世界ではこのような生体販売を止めようという動きが増えています 日本でも生まれて56日までの子犬や子猫をお母さんから話さないという決まりもできましたが抜け穴もありまだ十分とは言えません それに見た目を重視するあまり病気になりやすい犬や猫をペット業者は作り出しています

そして まだまだ ちいさい
あかちゃんたちは ひとりぼっちで
ペットショップのはこの中に……
あそぶあいてもなく 夜だって
ひとりでねます… ほんとうなら
お母さんや きょうだいたちと
たのしく すごすはずなのに

世界では このような 生体はんばいを やめようという
動きが ふえています 日本でも うまれて56日までの
こいぬ や こねこを お母さんから はなさないという
きまり も できましたが ぬけあなもあり まだ
十分とはいえません それに みた目を
じゅうし するあまり びょうきに なりやすい
いぬ や ねこを ペット業者は つくりだしています

わんちゃんねこちゃんが毎日たくさん殺される一方お金儲けのために大量に産み増やされる命たち なんだかおかしいと思いませんか もしもこの先あなたがわんちゃんや猫ちゃんを家族に迎えたいと思ったらペットショップではなく地域の保健所やボランティアから引き取ることを考えてください そして一生可愛がってくださいね

わんちゃん ねこちゃんが まいにち たくさん殺される一方
お金もうけのために たいりょうに うみふやされる
命たち… なんだかおかしいと思いませんか?

もしも この先 あなたが わんちゃんや ねこちゃんを
家族に むかえたいと 思ったら ペットショップではなく
地域のほけん所や
ほご活動をしている
ボランティアから ひきとる
ことを かんがえてください!

そして 一生 かわいがって
くださいね!!

このフリーペーパーブック ペットショップにいくまえに は複製 配布自由です 内容にご賛同いただけましたらコピーしてお友だちにあげたりイベントなどで配ったりしてください みんなで一匹でも多くわんちゃん猫ちゃんを救いましょう どいかや

このフリーペーパーブック
「ペットショップにいくまえに」
は複製 配布自由です

内容にご賛同いただけましたら
コピーして お友だちにあげたり
イベントなどで配ったりして下さい

みんなで 一ぴきでもおおくの
わんちゃん ねこちゃんを救いましょう!!

どいかや(絵本作家)

どいかやさんからのメッセージ

公式サイトではどいかやさんからのメッセージも掲載されていました。

「ペットショップにいくまえに」は、
誰かが犬や猫を新しく家族に迎えたいと思ったとき、お金で買うというのではなく、飼い主のいない動物をもらい受ける、ということが当たり前の世の中になってほしい、そんな思いをこめて作ったフリーペーパーです。
また、各地の自治体や、保護活動をしているボランティアの情報を集めて、みなさんの参考にしていただけたら、と考えています。一匹でも多くのわん&ねこちゃんが、幸せになることを心から願って。

どいかや

ペトラのまとめ

フリーペーパーとは思えないクオリティと、わかりやすさの中にも妥協のない強いメッセージに本気さを感じずにはいられません。

少し話は変わりますが、 2023年度は行政による殺処分の頭数が9,017匹と、1974年からの記録以降初めて1万匹を下回った そうです。 9,017匹も決して少ない数とはいえませんが、 この数字もどいかやさんをはじめとする多くの方の尽力によってもたらされたもの だと思うと頭が下がる思いです。

私たちもペトラも「ペットともっと、近づくメディア」として、動物たちの幸福を最大化できるよう情報発信に努めたいと思います。

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