猫アレルギー徹底対策！ 自宅でできる対処法

猫と一緒に暮らしたいのに、迂闊に近づこうものならくしゃみと鼻水が止まらない……。
そんな悩みを抱えている方は、言うまでもなく 猫アレルギー の可能性があります。

猫アレルギーは、猫を飼っていない人にも起こる身近なアレルギーのひとつ。

今回は、猫アレルギーの仕組みや症状、そして基本的な対処法をご紹介します。

猫アレルギーとは？

猫アレルギーとは、猫が持つ「Fel d 1（フェルディーワン）」というたんぱく質に免疫システムが過剰に反応してしまう症状です。

このアレルゲンは猫の唾液や皮脂腺、フケ、尿に含まれており、非常に小さな粒子として空気中を浮遊します。
漠然と「毛を触らなければ」と対策しても、 毛そのもの ではなく毛についたたんぱく質が原因なため、残念ながら効果はほとんどありません。

猫に触れていなくても、部屋に舞っているアレルゲンを吸い込むだけで症状が出てしまうこともあります。

猫アレルギーの主な症状

症状は人によって差がありますが、代表的なものを紹介します。

くしゃみや鼻水、鼻づまりといった 花粉症に似た症状 、そして、目のかゆみや涙目、咳、喉のイガイガなどの 呼吸器系の不調 も一般的です。

さらに、猫に触れた部分の肌が赤くなったり、かゆみを伴ったりすることもあります。
ひどい場合は喘息の発作や呼吸困難を引き起こすケースもあるため、決して侮ってはいけません。

アレルゲンを避ける！

猫アレルギーは完治が難しいですが、日常の工夫で症状を和らげることは可能です。
ここからは猫アレルギーの基本的な対策をご紹介します。

猫のお手入れ

アレルゲンを発生させないためには、猫の体を清潔に保つことが重要です。

週1回程度のシャンプーや濡らしたタオルで拭いてあげることで、アレルゲンの飛散を抑えられます。

特に顔まわりや背中、しっぽの付け根は重点的にケアしましょう。
猫が嫌がる場合は少しずつ慣れさせるようにしてあげてください。

部屋を清潔に保つ

猫を離れて飛散したアレルゲンは、部屋の中の布製品に蓄積していきます。
これをこまめに掃除することで、触れるアレルゲンを多少なりとも減らすことができます。

このとき、 HEPAフィルター（高性能エアフィルター）搭載の掃除機 を使うと微細な粒子も逃さず吸引できます。

また、洗えるカーテンやラグを導入するのもおすすめ。
猫のブラッシング後は掃除機と拭き掃除で二重の対策が有効です。

空気清浄機を活用する

アレルゲンは空気中に長時間漂うため、 空気清浄機の導入は非常に効果的 です。
掃除機と同じくHEPAフィルターを搭載したモデルを選ぶことで、猫アレルゲンを高確率でキャッチできます。

猫のいるご家庭向けの空気清浄機としては「Levoit Vital 100S」が有名です。
もともとペット向けに設計されていることやコンパクトなデザイン、アプリ連携など最新のトレンドも取り入れていて、スタンダードになりつつある印象です。

迷ったら専門医に相談

どうしても症状がつらいときや自分だけでの判断が難しいときは医療機関での治療も検討しましょう。
抗ヒスタミン薬や点鼻薬、吸入薬など、症状を緩和する方法はさまざまです。

自分だけで判断せず、アレルギー専門医の診断を受けること が大切です。

猫と上手に暮らすために

猫アレルギーだからといって、猫との暮らしを諦める必要はありません。
アレルゲンの正体を知り、適切な対策を取る ことで、症状を軽減することは十分可能です。

空気清浄機の導入や掃除習慣の見直し、猫との距離感の工夫など、まずはできることから始めてみましょう。

そして、無理をせず自分の体調とも相談しながら、猫との幸せな共生を目指しましょう。